延岡大師祭は、例年、4月中旬の第3日曜日を中心に開かれています。
明治22年年(1889)年、四国霊場88ケ所を形どった石仏像を延岡及び近郷在住の町村の人たちが、我が村の守護神(大師)として、五穀豊穣、家内安全を祈って奉納し、春を迎えた喜びに合わせて、弘法大師の命日に当たる旧暦の3月21日(承和2年=835)に参拝したところから盛んになっていきました。
今山に日本一の「弘法大師銅像」が建立されたことにより、従来の信者に加え、県内一円はもとより、四国九州各地から「今山大師祭」として参拝客で賑わうようになりました。
また、延岡の各町ごとの大師講は、弘法大師像の小堂を持ち出し、それぞれお接待をします。商店では、あり合わせの品物で腕を競い合いながら見立て細工を作り奉納します。
祭り最終日には市中パレードが行われ、「大名行列」をはじめ、様々な団体が意匠を凝らした仮装で沿道を賑わせます。
弘法大師像は、昭和32年(1957)、信者や近郷近在の有志から寄せられた浄財で建立されたもので、日本一の高さ(17メートル)を誇ります。